厳しい日差しが照りつける夏本番。外出時には日傘を手放せない、という方も多いのではないでしょうか。最近は、男性にも広がっているようです。
きりとりトレンド 話題の商品を紹介
阪急うめだ本店(大阪市)で扱う日傘は約180種類。ふつうの傘と比べてデザインも豊富で色とりどり。日差しや熱を遮るだけでなく、紫外線を通さない加工がされた、高機能品もある。猛暑の影響で、今のところ昨年の同じ時期より売り上げが約1割増えているという。
最近は急な大雨にも対応できる晴雨兼用が人気だ。小さいカバンにも入る、小さく折りたためるものがよく売れている。
日傘は女性が差すもの、というのは古い考えだ。男性用のファッションを扱う阪急メンズ大阪の傘売り場にも、晴雨兼用の傘が40種類ほど並ぶ。傘の中心から放射状に伸びる親骨が長めのものが中心だ。
数年前は半分以下のラインアップだったが、30~50代の外回りをする営業マンを中心に人気が高まり、「これだけしかないのか」との声を受けて充実させたのだという。
「男も日傘をさそう会」としてフェイスブックで男性用日傘の情報を発信している宮武和広さん(59)は、昨今の猛暑が人気を支えていると指摘する。「性別に関係なく、日傘を使いたいと思った人が気兼ねなく使える空気ができればいい」と話す。
熊谷市の猛暑ぶりで知られる埼玉県は昨年、温暖化対策課の男性職員を中心に約20人の「日傘男子広め隊」を結成。メンバーはこの夏も、自宅から県庁への行き帰りに日傘を使っている。担当者は「日傘を使うと体感温度が下がる。熱中症対策で使う人が増えれば」と期待する。(中村光)
はじめての日傘選びのポイント
・まずは折りたたみ型を。夜になれば不要なので、カバンに収まるものがよい。
・さわやかなデザインを。雨傘を差していると勘違いされないように。
・ニーズに合ったものを。紫外線カットや遮光、遮熱などさまざまな機能のものがある。
(宮武和広さんと阪急メンズ大阪への取材による)
熱も光も紫外線もカット
オーロラ(本社・東京)が「フィーゴスティローソ」のブランド名で販売する晴雨兼用傘は、二つ折りで親骨は60cm。畳んだ時にはやや大ぶりだが、手早く開けて日差しもよけやすい。遮光と遮熱、紫外線カットの効果がある生地を使った高機能商品。ストライプ柄で2色。価格は8640円。
好きな柄きっと見つかる
ムーンバット(本社・京都市)の「マッキントッシュフィロソフィー バーブレラ」は、雨用で売り出したが日傘としても人気が出た。三つ折りで親骨は50cmと55cmの2種類。いずれも重さが100g以下と軽く、柄や色が数十種類と豊富だ。紫外線カット加工も。価格は55cmの柄物で9180円。
三つ折りでコンパクトに
阪急百貨店が企画し、ムーンバットが製造する晴雨兼用傘。三つ折りで親骨は55cm。無地、ボーダー、ストライプ柄、それぞれ3色から選べる。遮光と紫外線カットの加工が施されている。阪急メンズ大阪と阪急メンズ東京、阪急オンラインショッピングでのみ買える。価格は8640円。
ドクロ柄に視線釘付け
「心斎橋 みや竹」の「マクロッサ」は、作家・クリエーターのいとうせいこうさんが手がけたドクロ柄のデザインが特徴。二つ折りで、親骨は55cm。100%遮光で、紫外線カットや遮熱の加工もされている。ブルーとグレーの2色。楽天市場などネット通販でのみ買える。価格は送料別で、8640円。
◇
メンズ向けとして販売される各メーカーのおすすめ商品から選びました。価格は税込み。(きりとりトレンド)