みずほ信託銀行は、遺産に関わる手続きを代行する「遺産整理業務」で、顧客が銀行へ行かなくてもネットで完結する業界初のサービスを8月に始める。手数料は従来の4割に抑える。相続税増税で課税対象者が増え、今後「団塊の世代」の相続も本格化してサービスの需要が増えると見込む。
飯盛徹夫社長は朝日新聞のインタビューで「デジタル技術を使ってコストを抑え、信託ビジネスの顧客領域を広げたい」と語った。
従来のサービスは主に富裕層向けで最低手数料は108万円だったが、新サービスでは約40万円に抑える。一般的な会社員世帯の相続に必要な要素をそろえたサービスとしては、信託銀業界で最も安い水準という。
遺産整理は、相続財産を調査して相続人に分ける業務や手続きを信託銀行が代行・支援するサービス。担当者が顧客と対面でやり取りする従来型は手数料がかさんだ。
新たなサービスは、相続人が少なめで、不動産が自宅のみといったケースを想定。必要な情報はネットで入力し、担当者とのやり取りはLINEで行う。
フィデリティ退職・投資教育研…