ユニクロを運営するファーストリテイリングやコンビニエンスストアのローソンの社長を歴任した玉塚元一氏(56)。昨年からはソフトウェアのバグ(不具合)や企業のネットセキュリティーをチェックするIT企業のデジタルハーツホールディングス(東京、東証1部)の社長を務めている。異業種での経営経験をどう生かしていくのか、聞いた。 ――どうして今の会社に入ったのでしょう。 「2016年の年末、とある先輩経営者から『相談にのってほしい人がいる』と、デジタルハーツを創業した宮沢栄一社長(現会長)を紹介された。事業モデルを熱く語っていただき、非常に面白いと感じ、まずは顧問として側面支援しようと考えた。その後、『この会社の社長として業務を執行してほしい』と依頼された」 「ちょうどその頃、ローソンが三菱商事の完全子会社になった。ローソンで社長やCEO(最高経営責任者)を務めた新浪剛史さん(現サントリーホールディングス社長)からバトンを受け、三菱商事に渡した7年間だった。ユニクロや(会社再生を手がける)リヴァンプを経験し、成長の可能性があったり課題に面したりしていた会社の経営改革が自分の仕事だと考え、次のチャレンジのタイミングだった」 ――デジタルハーツの可能性とはなんでしょう。 「二つある。まず一つ目だが、… |
ユニクロ、ローソン…いまIT社長 玉塚氏のめざすもの
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