大阪ガスは1日、ネット通販大手アマゾンの有料サービス「アマゾンプライム」をセットにした新しい家庭向け電気料金「スタイルプランP」をつくったと発表した。値段競争だけでは採算が悪くなる一方のため、ほかの企業のサービスと組み合わせた料金メニューを増やす方針という。
競争相手の関西電力管内の家庭を対象に、同日から受け付けを始めた。申し込むと、送料の優遇や無料の動画視聴などプライム会員の特典が1年間使える認証コードが大ガスから届く。
関電の家庭向け標準プラン「従量電灯A」で、1カ月の電気使用量が370キロワット時の家庭の場合、別口でプライム会員になるよりも年間約5400円安くなるという。年途中での解約には残りの月数に応じて1カ月当たり325円の支払いがいる。アマゾンで使えるクーポンがもらえるなどのキャンペーンも今後検討する。
大ガスは2016年4月の家庭向けの自由化とともに電気の販売に参入。7月末時点で約72万軒の利用者を持ち、関電などと激しい値下げ競争を続けてきた。(伊沢友之)