中東のエルサレムで2日、LGBTなど性的マイノリティーへの差別解消を求める恒例のパレードが行われた。イスラエルメディアによると、約2万人が虹色の旗を振るなどし、平等な社会の実現を訴えた。
イスラエルでは7月、イスラエル国籍を持つ男女のカップルに認めてきた国内での代理母出産を独身女性にも認める一方、同性愛のカップルや独身男性には認めないとする法案が可決された。不平等だとして大規模な抗議デモが起きるなど批判が強まっている。
男子大学生のシール・アハロンさん(26)は「法律は差別の象徴であり、抗議する。すべての人が平等な社会にしなければいけない」と話した。
2015年のパレードでは、同性愛に批判的なユダヤ教の超正統派の男が参加者の少女を刺殺する事件が起きており、今年も警察が厳戒態勢を敷いた。(エルサレム=渡辺丘)