日本ボクシング連盟の山根明会長を接待するための「リスト」が、各地の連盟関係者の間で引き継がれていたことが、関係者への取材でわかった。準備する飲食物や会長の好き嫌いなどについて書かれていた。各地の連盟幹部らが日本オリンピック委員会(JOC)などに送った告発状では、大会の開催県に対して過大な要求があったと訴えている。山根会長は朝日新聞の取材に「連盟や自分が指示したことはない」と反論している。
「奈良判定」疑惑、戸惑う奈良選手 「試合に影響出る」
全国大会が開かれる県などで出回ったリストには「ホテルの会長部屋」として「りんご2~3個 高級品」「バナナ1房 高級品」「麦焼酎」などと書かれていた。「注意事項」として「肉…和牛肉しか食べない(豚・鳥ダメ)」「車エビ大好き」「目玉焼き…外はカリカリ、中は半熟」などとも記されていた。
関係者によると、リストは昨年に国体が開かれた愛媛県で作られたとみられるという。同県連盟の関係者は「過去の大会に行った審判らが、会長の部屋に用意されていた飲食物を見て、(愛媛の)担当者がメモにしたと思う。その後、次の開催地の担当者らが参考にしたと思う」と話す。
今年、高校の全国大会が開かれ…