兵庫県加古川市平荘(へいそう)町中山の権現(ごんげん)ダムで11日朝、衣装ケースに入った女性の遺体が見つかった事件で、県警は12日、司法解剖の結果、女性が死亡したのは遺体発見前日の10日午後とみられる、と発表した。捜査関係者によると、県警は女性の身元について、所持品などから大阪市在住の20代とみて確認を進めている。
ダム湖に若い女性遺体 衣装ケースに入った状態 加古川
捜査1課によると、女性に目立った外傷はなく、司法解剖では死因は不詳とされた。死体遺棄事件として捜査するとともに、女性が死亡した経緯についても引き続き調べる。
県警によると、遺体は11日午前8時35分ごろ、ダム湖の岸から数メートル沖で釣り人が見つけた。白色のTシャツと長ズボン姿で、透明の衣装ケースから足がはみ出ていたという。ケースにはロープのようなもので複数の重りがくくりつけられていた。
ダム湖は、JR神戸線加古川駅の北約7キロの山中にある。周囲にはキャンプ場や公園があるが、夜間はほとんど人通りがないという。