在英の反体制NGO「シリア人権監視団」は11日、内戦が続くシリア北部の反体制派支配地域で10日に続いた空爆で、28人の子どもを含む計53人の市民が死亡したと発表した。
監視団によると、アレッポ県西部のウレム・アルカブラでの空爆で41人が死亡したほか、隣接するイドリブ県南部への空爆で12人が死亡した。監視団はAFP通信に対し、イドリブ県への攻撃はアサド政権軍もしくは政権軍を支援するロシアによるものだとしている。
シリアでは、軍事的優位を固める政権軍側が南部の反体制派の支配地域をほぼ制圧。反体制派の大規模な拠点はイドリブ県一帯を残すのみとなっており、政権軍側が近く大規模攻勢に出る構えを見せている。(イスタンブール=其山史晃)