南米エクアドルで14日に起きた24人死亡の長距離バス事故に関連して、同国警察は17日、事故を起こしたコロンビア発のバスから麻薬579キロが見つかったと発表した。同国警察は大麻など末端価格170万ドル(1億8800万円)相当で、120万回分以上の使用量になるとしている。
発表によると、麻薬は548袋に小分けにされ、座席の床下に隠されていた。現地メディアなどによると、乗客のうち約20人はコロンビアからの「無料旅行の招待客」だったといい、麻薬密輸との関連が疑われている。
エクアドル警察によると、同国とコロンビアの国境付近は麻薬密売組織の活動が活発。長距離バスを使った麻薬密輸の摘発が相次いでおり、4月以降だけでコロンビア発のバスから1トン以上を押収した。コロンビア当局と協力して、捜査を進めているという。
事故は14日未明、エクアドルの首都キト近郊の幹線道路で起きた。バスが車と衝突後に横転して24人が死亡、22人が負傷した。(サンパウロ=岡田玄)