兵庫県加古川市のダム湖で11日、大阪市淀川区の小西優香さん(20)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された森翔馬容疑者(20)=大阪市西区立売(いたち)堀6丁目=とみられる男が9日朝、小西さんと一緒にタクシーに乗り込む姿が、ドライブレコーダーに記録されていたことが捜査関係者への取材でわかった。小西さんの足取りはこの後に途絶え、県警は森容疑者から詳しく事情を聴いている。
女性と容疑者の接点「捜査中」 ダム湖遺体、未明の会見
県警は森容疑者を17日夜に逮捕。18日未明には稲岡和彦容疑者(42)=大阪市生野区巽北(たつみきた)4丁目=も同容疑で逮捕した。捜査1課によると、2人は共謀し、9日午前7時半から11日午前8時40分ごろまでの間に、小西さんの遺体を加古川市平荘(へいそう)町の権現(ごんげん)ダムに遺棄した疑いがある。2人とも容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、県警は大阪市淀川区の自宅マンションを出た後の小西さんの足取りを防犯カメラの映像などで追跡。9日朝、男と一緒にタクシーに乗り込んでいた。その後、同日午前7時半ごろ、大阪市内の別のカメラに映っていたのを最後に、足取りがわかっていない。
遺体は2日後の11日朝、淀川区の自宅から西に約55キロ離れたダム湖で、衣装ケースに入った状態で見つかった。JR神戸線加古川駅の北約7キロの山あいにあり、県警は遺体が車で運ばれたとみている。小西さんが死亡したのは10日午後と推定され、県警は10日夜を中心に、付近を通行した車両を捜査していた。
県警は18日、2人の自宅を家宅捜索し、2人の関係や小西さんとの接点を調べている。小西さんは大阪・梅田の飲食店で接客業の仕事をしていた。