トルコの首都アンカラの米国大使館への発砲事件で、トルコの警察は20日、30歳代の男2人の身柄を拘束した。アナトリア通信によると、2人は事件への関与を認めているという。
トルコの米大使館に発砲 けが人なし、容疑者は逃走
20日早朝の事件後、トルコ大統領府のカルン報道官はツイッターで「米大使館への攻撃を非難する。混乱を作り出そうとする企てだ」と投稿し、容疑者を早急に特定するとしていた。容疑者拘束を受けて、米大使館はトルコ政府と警察に感謝する声明を出した。
米トランプ政権は、トルコが長期拘束するキリスト教福音派の米国人牧師の釈放を求めて圧力を強めており、トルコ側の反米感情が高まっている中で事件は起きた。アンカラ県知事室の声明によると、20日午前5時半ごろ、走行中の車から米国大使館に向けて6発の銃弾が発射され、3発が警備員室などに当たったが、けが人はなかった。(イスタンブール=其山史晃)