うその領収書で計約1200万円の政務活動費をだまし取ったとして、埼玉県警が沢田力(つとむ)・元埼玉県議(50)=辞職=を詐欺などの疑いで書類送検していたことが捜査関係者への取材でわかった。送検は24日付で、容疑をおおむね認めているという。
捜査関係者によると、沢田元県議の容疑は、2011~15年度の政務活動費について、さいたま市内のPR会社や東京都内のメディア制作会社にチラシ配布を頼んだよう装うなどした領収書を偽造し、所属していた自民党議員団を通じて県議会事務局に提出。政務活動費計約1200万円をだまし取った、というもの。
不正受給の疑いは昨年7月、市民団体の情報公開請求で発覚。告発を受けた県警が捜査していた。沢田元県議は、うち約545万円の不正受給を認め、県議を辞職。自民党議員団に同額を返したが、公の場では説明していない。