ジャカルタ・アジア大会のボクシング男子で、ライトウエルター級の成松大介(自衛隊)が27日、地元インドネシア選手との初戦を5―0の判定で勝ち、準々決勝進出を決めた。
今夏に発覚した日本ボクシング連盟の不祥事を巡っては、日本スポーツ振興センターから成松に振り込まれた2015年度分の助成金を、山根明・前会長が他の2選手に振り分けるよう指示していたことが発覚。成松自身に非はなかったが、不適切な流用で騒動の渦中に巻き込まれていた。
騒動以来初めて取材に応じた成松は「影響があったかは、終わってみないと分からない。僕は目標である金メダル獲得に向かって、ただただ練習するだけだった。日本ボクシング界にいい報告ができれば」と話した。山根氏が会長を辞任したことについては「今の僕からは何も言えないです。言う立場にないです」と目線を落とした。(野村周平)