トランプ米大統領は28日、ツイッターで「『トランプ ニュース』とグーグル検索すると偽ニュースメディアばかり出てくる」と述べ、「不正操作だ」と主張した。11月の中間選挙を控えフェイスブックやツイッターなどソーシャルメディアへの批判も重ねている。
トランプ氏は28日、「『トランプ ニュース』の検索結果の96%が左翼メディアからのもので、きわめて危険だ」とツイート。米メディアによると、前夜にお気に入りの米フォックスビジネスで紹介された非科学的な調査を、そのままツイートしたとみられる。
トランプ氏はその後も記者団に「グーグル、ツイッター、フェイスブックは本当に危ない領域に踏み込んでいる。気をつけた方がいい」などと主張。カドロー国家経済会議議長は米メディアの取材に、グーグルが政府の規制を受けるべきかどうかと問われ、「検討している」と答えた。グーグルは「どのような政治思想に対しても、我々が検索結果を偏らせることはない」と反論する声明を出した。
トランプ氏はかねて「ソーシャルメディアの巨人が何百万もの人々の口を封じている」などと批判してきた。ただ、7月に欧州連合(EU)がグーグルに巨額の制裁金をかけた際はグーグルを「我々の最も偉大な企業の一つ」と呼び、EUを批判したこともある。(ワシントン=青山直篤)