内戦が続く中東イエメンで、バスに乗っていた子ども40人を含む51人が死亡した先月9日の空爆について、サウジアラビア主導の連合軍は1日、誤爆だったと認め、遺憾の意を表明した。この空爆は国際社会の怒りを巻き起こし、国連安全保障理事会が徹底調査を求めていた。
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AFP通信などによると、連合軍のマンスール報道官が1日、サウジの首都リヤドで記者会見し、「バス周辺に民間人がおり、標的にしないよう命令されていたが、その命令が届くのが間に合わなかった」と釈明した。同報道官は「当事者の責任を追及するため、法的手続きを行う」として誤爆の責任者を処分する考えを示し、犠牲者の遺族には補償をするとした。
誤爆は先月9日、反政府武装組織フーシの支配下にある北部サアダ近郊の市場で起き、夏休み中の課外活動に参加していた子どもたちが犠牲となった。連合軍は当初、前日にフーシがサウジ南部へ発射したミサイルで民間人1人が犠牲になったことへの報復とし、ミサイル発射台を標的にしたと主張していた。
イエメンでは、2015年から…