岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で高齢の入院患者5人が相次いで死亡した問題で、病院側がエアコンの故障後も患者の体温などを検査し、把握できる状態にあったことがわかった。亡くなった5人のうち4人は司法解剖で熱中症の所見がみられた。岐阜県警は、病院側が患者の容体の変化を把握しながら適切な対応をとらなかった可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑を視野に調べている。
岐阜の病院5人死亡 司法解剖で4人に熱中症の所見
岐阜市などによると、病院側は8月20日にエアコンが故障した後も、看護師らが病室を巡回する際、患者の体温や脈拍などを確認。カルテなどに記載し、医師が把握できる状態にあったという。また、看護師が各階の温度計と湿度計の数値を記録し、通常の設定温度(約27度)との差も確認できたという。
同病院では、エアコンが故障した3、4階で8月26、27日に男女4人、28日には3階からエアコンが利く2階に移った男性1人が死亡している。