米紙ニューヨーク・タイムズは5日、トランプ大統領を批判する匿名の政権幹部が書いた論評を掲載した。トランプ氏の思いつきによる衝動的な決断を挫折させるため、多くの高官らが政権内で努力していることを暴露した。トランプ政権の新たな内幕本も近く出版される予定で、11月の中間選挙を控え、トランプ氏への逆風が強まっている。
米国防長官「トランプ氏の理解力小学5、6年生」 ウォーターゲート事件の記者が内幕本
同紙は冒頭、「匿名の論評という異例の手段をとる。読者に重要な全体像を提供する上で、唯一の方法だと信じている」と掲載の趣旨を説明した。
政権幹部は論評でまず、「トランプ氏はまったく分かっていないが、我々のジレンマは、トランプ政権の高官の多くが、トランプ氏の政策や、彼の最悪の考えをくじくことに絶えず努力しているということだ」と指摘した。
続けて、「大統領は我が国の健全性に有害なやり方で行動している。だからこそ、トランプ氏に任命された者の多くは、トランプ氏が政権から出ていくまで、彼の見当違いの衝動を防ぎながら、民主的な制度を維持するためにできることをやると心に誓った」と吐露している。
その上で、トランプ氏が抱える…