メキシコ中部ベラクルス州で、少なくとも166人の遺体が発見されたと、現地検察が6日、発表した。死後少なくとも2年以上が経過しているという。同州は米国への麻薬密輸ルートの一つで、犯罪組織による暴力が長く問題となっており、事件に巻き込まれた人々の可能性がある。
発表では、匿名の情報提供があり、今年8月に捜索したところ、森の中の約300平方メートルの区域に32カ所の穴が掘られ、少なくとも166人の遺体が埋められていた。現場からはアクセサリーや着衣など200点以上の遺留品など、114人分の身元につながる物も見つかったという。
検察は安全上の問題を理由に、遺体が見つかった場所や特定された被害者を明らかにしていない。(サンパウロ=岡田玄)