大リーグはシーズンが最終盤を迎え、タイトル争いも佳境に入ってきた。エンゼルスの大谷翔平が絡むのが、新人王だ。投手として4勝、打者として19本塁打。投打「二刀流」で、日本人選手では2001年のイチロー(マリナーズ)以来となるタイトルを手にすることができるか。
大リーグの新人王は、全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まる。各球団の本拠都市で、2人の記者が投票権を持つ。イチロー以外の日本人選手では、野茂英雄(1995年、ドジャース)、佐々木主浩(00年、マリナーズ)が受賞している。
日本やキューバなど、レベルの高い国外リーグで実績がある選手を選考に含めるかどうかの議論も過去にはあった。しかし、規定は「前年までのメジャー成績が、打者なら130打数以内、投手なら投球回50イニング以内」と「各年9月1日までの25人ロースター(登録選手枠)の在籍期間が45日以内」のままで、大谷も当然対象になる。
大リーグ公式サイトは7月、同協会の所属記者にアンケートをして、今季の有力候補を発表した。大谷はア・リーグで、グレイバー・トーレス(ヤンキース)に次ぎ、ミゲル・エンドゥハー(ヤンキース)と並ぶ2番目に入った。
9月11日現在、トーレスは1…