埼玉県深谷市の私立正智深谷高校で、女子バレーボール部監督だった男性教諭(47)が部員に体罰を繰り返し、監督を解任され、減給処分を受けていたことが関係者への取材で分かった。この教諭は2012年にも、部員への体罰で口頭注意を受けていたが、その後も体罰が続いていたという。学校は処分とあわせ、生徒と保護者に謝罪をした。
学校や関係者によると、今年4月、生徒から教頭に「女子バレー部で体罰があるようだ」と相談があった。学校側が聞き取りをした結果、少なくとも過去2年間にわたり、至近距離からボールをぶつけたり、暴言をはいたりする行為が確認され、学校側は5月の理事会で、教諭を減給10分の1(3カ月)の処分とした。教諭は「うまくなって欲しいという思いがいきすぎた。大変申し訳ない」と話しているという。
この教諭をめぐっては12年、体罰を受けた部員たちが部活をボイコットするなどした結果、当時の校長が口頭で注意をしていた。加藤慎也校長(50)は「結果的に繰り返されてしまい、申し訳ない。体罰防止を徹底していきたい」と話した。(山下知子)