全米女王の肩書を引っ提げ、日本に凱旋(がいせん)したテニス女子の大坂なおみ(日清食品)。13日に行われた会見には大勢の報道陣が詰めかけた。大坂は「全米で私に幸運をもたらしてくれた」という真珠のピアスをつけ、時折日本語をまじえて喜びを語った。
大坂なおみ「ねむい」 早朝に日本到着、会見で笑い誘う
大坂なおみ、セリーナ破り全米OP初V 日本勢初の快挙
特集:大坂なおみ、全米オープン初優勝
日本選手で初の快挙となる4大大会のシングルス制覇。元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ(米)ら強豪を倒しての優勝を、大坂は「相手のレベルはやってみないと分からない。ポジティブになることでポイントが取れた」と振り返った。
その決勝は、ウィリアムズの抗議や観客のブーイングなど物議を醸したが、「私には経験がなかったので、多くを考えなかった。全体としてハッピー」と落ち着いて語った。
優勝後には多くのお祝いのメッセージが届いた。中でも、日本男子のエース、錦織圭(日清食品)から届いたメールが一番うれしく、印象に残ったといい、「ローマ字でオメデトウと来たから、ひらがなでありがとうと返した」と笑みを見せた。
17日からは女子ツアーの大会、東レ・パンパシフィック・オープン(東京・アリーナ立川立飛)に臨む。日本にはそれほど長くは滞在できないが、夏ごろから顔を合わせていない姉まりさんと会いたいと言い、「原宿に行きたい。あと東京ドームシティのジェットコースターに乗りたい。楽しく過ごしたい」と話した。(富山正浩)