ビール、発泡酒、第3のビールを合わせた「ビール系飲料」の8月の販売量は、大手4社のうち3社が前年同月を下回った。連日の猛暑や台風で飲食店などの客足が鈍り、消費が減ったことが主な理由という。
各社の12日の発表では、アサヒビールが前年同月比で4%減少。「(消費者が)外出を控えたことが、業務用ビールにはマイナスになった」(広報)と分析する。
1・1%減だったサッポロビールは「黒ラベル」の缶が26・3%増と好調だったが、飲食店向け「エビス」などの落ち込みを補えなかった。サントリービールは、高い気温が消費にプラスに働いた面もあったとみているが、販売量は5%減った。
唯一、増加したのはキリンビールで9%増。第3のビール「本麒麟(ほんきりん)」や、イオンから受注するプライベートブランドが貢献した。(長橋亮文)