東芝メモリの成毛康雄社長は19日、メモリーを共同生産している米大手ウエスタンデジタル(WD)と、次世代メモリーの開発も共同で進める方針を明らかにした。両社は昨年、東芝メモリの売却先を巡って激しく対立したが、長期的に協業を続ける見通しになった。
東芝メモリの四日市工場(三重県四日市市)の新棟稼働を祝う式典の後、記者会見で表明した。東芝メモリはNAND(ナンド)型フラッシュメモリーでWDと協業関係にあるが、成毛社長は「今後の新しいメモリーとか、次世代のNANDとかもWDと一緒に開発していく」と述べた。
WDは、東芝メモリの売却を巡って当時の親会社の東芝と対立し、売却差し止めなどの法廷闘争に発展。政府系ファンドの産業革新機構などと組んで東芝メモリの買収に乗り出したが、米投資ファンドのベインキャピタルが主導する「日米韓連合」に敗れた。昨年末に共同生産の維持を確認して和解したものの、関係を改善できるか注目されていた。
会見に同席したWDのスティー…