22日午前7時半ごろ、奈良市中町の富雄川に軽自動車が転落しているのを通行人の男性が見つけ、110番通報した。奈良県警によると車の近くの川の中で男女が倒れており、ともに死亡が確認された。
奈良西署は車の名義などから、死亡した男女が近くに住む80代の夫婦とみている。同署は、車が川沿いの市道から4~5メートル下に転落したとみて、事故が起きた時刻や原因を調べている。
署によると、現場の川幅は約20メートルで、水深は約1メートル。車は岸から5~6メートルのところで止まり、2人はうつぶせに倒れていた。市道にガードレールはなく、路上にタイヤ痕が残り、草で覆われた斜面を滑り落ちた跡があった。
現場は近鉄学園前駅から南へ約2・5キロ。田んぼや住宅が混在する地域。