生駒山上遊園地(奈良県生駒市)で6~7日、新設された大型滑り台で遊んでいた子どもら約15人が頭を打つなどの軽いけがをした。8日には別の滑り台で女性従業員が足首を骨折。運営する近鉄の関連会社は、安全対策が済むまで二つの遊具の使用を中止する。
近鉄によると、滑り台などは新設の屋外遊び場「PLAY PEAK ITADAKI」(プレイピークイタダキ)にあり、教育玩具の輸入・販売会社「ボーネルンド」(東京都渋谷区)が設計・監修。大型遊具22種類が設置されている。13日にオープン予定で、6、7日は事前イベントとして抽選で親子ら計約3500人が招待された。
全長25メートル、高低差10メートルの「チューブスライド」を子どもらが滑った際、途中で平坦(へいたん)になる部分で体が浮き、チューブ上部で頭を打ったり、擦り傷ができたりした。いずれも軽傷で、園内の救護施設で手当てを受けた。別の滑り台(全長11メートル、高低差6メートル)でも8日、試しに滑った女性従業員が、立てていたひざを踏ん張った際に足首を骨折した。
近鉄広報部は「楽しんでいただくはずの施設でけがをさせてしまい、申し訳ありません。原因を究明し、適切な対策を講じます」とのコメントを出した。滑り台を除き、13日は予定通りオープンするという。