奈良市の国道24号で昨年8月、10代の男女6人が死亡、2人が重軽傷を負ったバイク3台の転倒事故で、奈良県警は22日にも、死亡した同市の男子高校生を自動車運転死傷処罰法違反(無免許過失運転致死傷)の容疑で奈良地検に書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
県警によると、事故は昨年8月31日午前2時20分ごろ、奈良市八条5丁目の国道24号の高架橋で起きた。死傷した8人は知人同士だった。
捜査関係者によると、8人は大型バイク1台に2人、原付きバイク2台にそれぞれ3人ずつ分乗していた。大型バイクは、男子高校生が無免許で法定速度を超過して運転していた疑いがあるという。
大型バイクは前を走る原付きバイクに追突。このバイクがはずみでもう一台の原付きバイクに衝突し、3台すべてが転倒したと県警はみている。
死亡したのは男子高校生を含む当時17~18歳の男性5人=いずれも奈良市=と当時14歳の女性=奈良県大和郡山市。18歳と15歳の女性=いずれも奈良市=がそれぞれ重傷と軽傷を負った。(佐藤栞)