米最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏(53)をめぐる性的暴行疑惑で28日、連邦捜査局(FBI)が調査に乗り出すことになった。この日、上院が最長1週間の期限で調査を要求し、トランプ大統領がFBIに命じた。上院司法委員会は同日、カバノー氏の人事案を賛成多数で承認したが、本会議での人事案の承認は先延ばしになった。
カバノー氏については、27日に上院司法委員会の公聴会で証言した大学教授の女性(51)も含め、少なくとも3人の女性が実名で性的暴力の被害を訴えている。一方、カバノー氏は全面否定しており、1週間の期限でどこまで調査するかはFBIに委ねられる。
28日の司法委員会でカバノー氏の人事案は、21人の委員のうち、民主党委員10人全員が反対。共和党委員(11人)のうち、態度を決めかねていた穏健派のフレーク議員(アリゾナ州選出)が同日朝に賛成を表明したため、来週にも本会議で承認される見通しになったかに見えた。
しかし、昼過ぎの委員会採決直前、フレーク氏は「国が引き裂かれようとしている。適正な手続きが必要だ」などと演説。委員会の人事案には賛成した上で、本会議での採決前にFBIの調査を要求した。
この日の朝、委員会に向かうフ…