英国のロックバンド「レッド・ツェッペリン」の名曲「天国への階段」が盗作だったかどうかを巡り、米サンフランシスコの巡回控訴裁判所は28日、「盗作ではない」とした2016年の一審判決を取り消し、裁判のやり直しを命じた。
控訴審は「一審の連邦地裁で陪審員が『二つの曲は似ていない』と判断する過程で、著作権で保護される範囲を裁判官が誤って陪審員に伝えていた」とした。
盗作訴訟はレッド・ツェッペリンとツアーをしていたバンド「スピリット」の関係者が起こし、「天国への階段」(1971年)はスピリットの曲「トーラス」(68年)の盗作だと訴えていた。(サンフランシスコ=尾形聡彦)