ロックバンドGLAYのリーダーでギターのTAKUROが、2作目のソロアルバム「Journey without a map Ⅱ」を出した。ギターの弦一本、音の一つひとつまでこだわり、「楽器を弾かない演奏もあることを学んだ」と話す。
「俺が美しいと思うメロディーを提示して、気の合うミュージシャンたちが『今のTAKUROの気分って、たぶんこういうことでしょ』と付けてくれたコードがジャズ的だった」
その言葉通り、第一印象はロックというよりジャズ。歌はなくギター中心だが、サックスやトランペットも主旋律を奏でる。「俺が作った曲でもギターを弾かず、ほかの楽器にメロディーを任せることもある。皆が代わる代わる輝くような音の駆け引き、たしなみや流儀のようなものをステージで学んだので」
ソロ第1作を携えた一昨年や昨年のライブでは、発見が多かったという。「8小節を的確な一つの音だけでいけたら一番美しい。それがたぶん俺の中のジャズで、めざす未来像だと気づいた」と語る。
新作は、B’zの松本孝弘が前…