半導体専業大手の東芝メモリは1日、6月に東芝から独立して初めての内定式を都内のホテルで開いた。来年4月入社予定の大学生や大学院生ら約280人を前に、渡辺友治副社長が「東芝から独立し、社内で意思決定・判断できるようになった。みなさんと前向きに事業を進めたい」とあいさつした。
東芝メモリは、東芝の米原発事業で出た巨額損失を穴埋めするために売却された。大学4年生の宮本裕樹さん(23)は「売却の後、どうなるか不安だったが、売却決定後は方針をある程度聞けたので安心した」と振り返った。
岩手県北上市に新工場を建設するなど事業を拡大させており、グループ全体では高卒と大卒などで前年比5倍超の約700人の採用をめざしている。(北川慧一)