イランの精鋭部隊・革命防衛隊は1日、シリア東部にあるイスラム教スンニ派の過激派組織の拠点にミサイル6発を発射したと発表した。国営テレビなどが報じた。9月22日、イラン南西部アフワズの軍事パレードが襲撃されたテロ事件の報復だとしている。イランの弾道ミサイルを巡っては、米政府が開発中止などを要求しており、米国との緊張が高まる恐れもある。
国営テレビなどによると、攻撃は1日午前2時、イラン西部の防衛隊空軍基地から行われた。防衛隊は「米国や湾岸の国々に支援されたテロリストの拠点が標的で、複数のテロリストが死亡した」との声明を発表した。イラン外務省のガセミ報道官は同日、「攻撃はシリア政府と調整して行われた」と語った。
先月のテロ事件では、4歳の子どもを含む25人が死亡した。当局は事件の実行犯を5人と発表。いずれも現場で射殺されるなどして死亡した。ほかにも、テロに関与したとして22人が逮捕されている。ロハニ大統領や革命防衛隊幹部は、テロ攻撃に米国やサウジアラビアなどが関与したと主張し、何らかの報復を行うことを示唆していた。
米国がイランとの核合意から離…