男子テニスの楽天ジャパン・オープンが1日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕した。シングルス1回戦で、2年ぶりの出場となった世界ランク12位、第3シードの錦織圭(日清食品)は、同110位で主催者推薦の杉田祐一(三菱電機)を6―4、6―1で下した。同273位で予選から勝ち上がったデビス杯日本代表の20歳の綿貫陽介(日清食品)は、6―7、6―4、6―1で、同44位のロビン・ハーセ(オランダ)に競り勝ち、ツアー初勝利を挙げた。
錦織圭「友達と勝ち負けはつけたくなかった」
2年ぶりとなる母国でのプレーに加え、相手は日本選手。錦織圭は「最初は自分でも驚くほど体が硬かった。スポーツ選手らしくないが、やっぱり友達と勝ち負けはつけたくなかった」と言う。力みや焦りによるミスが目立った。それでも、ツアー大会初優勝を挙げた西岡ら日本勢を牽引(けんいん)する28歳。7回あった杉田のブレークチャンスを6回もしのぐ安定感はさすが。調子を上げてストレート勝ちし、「明日以降修正して、レベルを上げていきたい」。