環境省は2日、葛西海浜公園(東京都江戸川区)と志津川湾(宮城県南三陸町)の2カ所を、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を守る「ラムサール条約」の登録地に申請すると発表した。21日からドバイで開かれる締約国会議までに登録される見通し。葛西海浜公園が登録されれば、都内初となる。
環境省野生生物課によると、葛西海浜公園は荒川と旧江戸川の河口に広がる367ヘクタールの干潟で、多くの渡り鳥が越冬し、ガン・カモ類が2万羽以上飛来することなどが登録基準に合うという。志津川湾は三陸海岸南部の海域5793ヘクタール。藻場が広がり、国の天然記念物コクガンの餌場になっているという。
また登録済みの円山川下流域(兵庫県豊岡市)は、国の特別天然記念物コウノトリの野外生息数が増えたため、区域を2倍近くの1094ヘクタールに広げる。