2020年東京五輪・パラリンピックのトライアスロンとオープンウォータースイミング(OWS)で使われるお台場海浜公園(東京都港区)の水質について、大会組織委員会と東京都は5日、今夏の調査結果を発表した。大腸菌の量が競技団体が示す基準値を超える日もあったが、ポリエステル製の膜「水中スクリーン」を3重(じゅう)に張り巡らすと、調査期間全てで基準内になった。そのため、本番でも導入される見通しとなった。
調査は7月下旬~9月上旬に実施。スクリーンを使わないエリアでは27日間のうち合計13日間で大腸菌の数値が基準値を超えた。台風の影響で7月29日はトライアスロンの基準値の142倍となったが、スクリーンの内側では基準値を下回った。
今回のスクリーン実験では、泳げる範囲が60メートル四方で費用は7500万円だった。本番ではさらに広くしなければならず、さらなる費用が必要となる見通し。