2020年東京五輪の「カヌー・スラローム会場」が25日、報道陣に公開された。カヌーでは国内初の人工競技場で、激流を作る様子が披露された。
コースは、全長約200メートルで幅は約10メートル、水深は平均1・5メートル。このほか全長約180メートルのウォーミングアップコースがある。
3台のポンプを使い、毎秒12トンの水を放出する。約3千個のブロックを置き、渦やうねりなどを作る。5月20日には、国際カヌー連盟(ICF)の担当者が来日し、水の流れの速さや向きなどが、競技の規定を満たすかを確認する予定だ。
周辺の通路などは、5月末に完成予定。管理棟は、受注した企業が経営破綻(はたん)したため、別の企業が請け負って、7カ月遅れの今年12月に完成予定だ。10月の五輪のテストイベントは仮設の管理棟で対応するという。
都オリンピック・パラリンピック準備局大会施設部の佐竹禎司課長は「順調に進んでいる」と話している。(平山亜理)