三重県鈴鹿市のため池で今月1日、男性の遺体が見つかった事件で、男性は9月20日以降、勤め先の寮に帰っていなかったことが捜査関係者への取材でわかった。同じ日から同僚の男性が所在不明になっており、県警は事件との関連を慎重に調べている。
池に男性の遺体、頭部に複数の傷 三重・鈴鹿
死亡したのは、牟田義一さん(41)。捜査関係者によると、愛知や三重で建設関係の仕事を短期でしていて、9月10日ごろからは三重県四日市市内の寮に住み工事現場で働いていた。だが、荷物を置いたまま20日以降帰らず、仕事を休んだという。同じ現場で働いていた別の男性もこの日から連絡が取れておらず、県警は男性が何らかの事情を知っている可能性があるとみて所在の確認を急ぐ。
牟田さんは1日午前5時45分ごろ、鈴鹿市の石垣池に浮いているのが見つかった。鈍器のようなもので殴られたとみられる傷が頭や顔を中心に数十カ所あった。普段乗っていたとみられる車は1日、名古屋市内で見つかっている。