約40匹の猫がすみ着いている三重県鈴鹿市の小屋で、男が猫に危害を加え、連れ去る様子が監視カメラに記録されていたことが分かった。同市内の動物愛護活動団体などから相談を受けた県警鈴鹿署は、動物愛護法違反の疑いもあるとみて調べている。
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この小屋を管理する団体の関係者らが14年ほど前から、ボランティアで猫にえさを与えたり、去勢手術を受けさせたりしている。小屋は、誰でも出入りできる状態だった。
猫の世話をする女性によると、猫の寝床用の発泡スチロールが昨年末から壊される被害が相次ぎ、動物愛護活動を行う同市のNPO法人「グリーンNet」に相談。今年2月から監視カメラを設置した。
今月8日夜、男が猫を蹴り上げようとする様子がカメラに映っていた。16日午後には、生後約半年の子猫の首にひもをくくりつけ、引きずりながら連れ去る様子も記録されていた。
同法人などが17日に鈴鹿署に相談し、カメラの映像も提供した。武藤安子代表(49)は「物を壊されるという相談はたくさんあるが、連れ去りは衝撃的」と話した。