三重県警大台署は27日、大紀町滝原の国道42号で警察官をはねて死亡させ、そのまま逃げたとして、津市一身田上津部田の無職荒川清之容疑者(74)を道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで逮捕し、発表した。「コンクリートブロックにぶつかったと思っていた」と容疑を否認しているという。
亡くなったのは、同署地域課長の於久裕彦(おくやすひこ)さん(60)。署によると、荒川容疑者は23日午前4時20分ごろ、国道で軽乗用車を運転中に於久さんをはねて死亡させ、そのまま逃げた疑いがある。
於久さんは横断歩道に倒れており、頭部から出血があったほか肋骨(ろっこつ)や足の骨が折れていた。搬送先の病院で死亡が確認された。周囲の防犯カメラなどから荒川容疑者が浮上したという。
於久さんは22日夕、勤務を終えて官舎に帰宅。現場近くの飲食店で食事をし、23日午前1時半ごろに店を出たとみられる。3月に定年退職を迎える前だったという。