ヤフーは10日、ビッグデータを使って算出した個人のスコア(点数)を、融資や審査、特典などに利用するための実証実験を始めると発表した。今年中に実験を終え、本格的に運用し始める計画だ。
実験に参加するのは、ホテル予約サイトの一休、オフィス用品通販のアスクルなど12社と、約260社が加盟するシェアリングエコノミー協会。
スコアは100点満点で計算され、ヤフーのIDで管理されるネット上の買い物や決済の履歴、検索履歴などを元に機械的に算出する。
たとえば、決済が滞りなく行われている人は信用の度合いが高まり、スコアの数字も高くなる。すると、契約手続きが簡単で済んだり、保証金が免除されたりするなどの利点があるという。
実証実験中は、利用者のデータを統計情報として参加企業などに提供し、どのようなサービスが可能かなどを検証するという。
スコアの作成を望まない利用者は、算出を拒否したり、提携企業にスコアを渡さないようにしたりできるようにするという。将来は、本人にスコアを開示するとしている。(宮地ゆう)