川崎重工業は19日、米ボーイングの航空機「787」搭載エンジンのトラブルに伴い、改修などの費用負担として2019年3月期に約100億円の営業外損失を計上すると発表した。車両事業でも、米国の通勤電車で材料費高騰などコストがかさみ、純利益の見通しは、従来予想より160億円少ない310億円に下方修正した。19年3月期の売上高は、従来予想より50億円少ない1兆6450億円に下方修正した。
B787は、ロールスロイス製エンジンで不具合が発生。川重が納入する部品は「不具合と直接関係ない」(広報)としているものの、エンジン開発メンバーとしてトラブル対応費用の一部を負担するという。
一方、車両事業では、米国から受注した地下鉄の車両製造で配電の不具合が起き、納入が遅れたことなどが業績に響いた。