急病で死亡した男性の遺族から、手続きとして必要な費用のように装って82万円をだまし取ったなどとして、埼玉県警は19日、草加署刑事課巡査の石河大典(だいすけ)容疑者(22)=同県越谷市袋山=を詐欺と詐欺未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
捜査2課によると、石河容疑者は9月27日、同県草加市の男性の急死事案を担当し、医師の検案書のコピーの提出を男性の長女(48)に依頼した際に「ほかに82万円かかります」などとうそを言い、署のロビーでだまし取った疑いがある。
また、10月18日にはこの女性に「200万円足りない」と電話で要求し、だまし取ろうとした疑いももたれている。この電話を不審に思った女性の親族が署に相談し、発覚したという。
県警によると、石河容疑者は課金制スマホゲームで数十万円の借金を抱えていたといい、急死した男性に多額の預金があると知ったことが動機とみている。