4年前に福岡県であった豪雨で殉職した県警の警察官を弔う地蔵が、「ねぼとけさん」で知られる同県篠栗町の南蔵院に建てられた。同じ境遇になるような人が出ないよう、地蔵になって見守ってほしい――。両親らのそんな願いが込められている。
全長41メートル、高さ11メートル。悠々と横たわった姿で知られ、「ねぼとけさん」の愛称で親しまれる釈迦涅槃(しゃかねはん)像を見ようと、南蔵院は平日や休日を問わず、多くの観光客らでにぎわう。その涅槃像の頭近くの木陰に、高さ1メートルほどの地蔵がたたずんでいる。粕屋署志免交番(同県志免町)の巡査だった小塩裕哉さん(当時21)を慰霊して、今年8月末に建てられた。
2014年8月22日未明、福…