仙台市太白区で6人が死亡した住宅火災で、宮城県警は19日、実況見分の結果を発表した。1階西側の台所と居間が激しく燃えており、火元とみられる。遺体の身元はこの家に住む一家6人と特定。捜査関係者によると本間吉雄さん(72)は階段付近でみつかった。
火災6人死亡、外傷なし 仙台、6歳・9歳ら一家か
仙台南署によると、亡くなったのは本間さんと妻みつさん(71)、長女青木玲子さん(42)、次女本間敦子(あつこ)さん(39)、玲子さんの長男の青木孝憲(たかのり)君(9)、次男の孝龍(こうりゅう)君(6)。司法解剖の結果、死因は全員が焼死だった。
火災は18日午前2時20分ごろ発生し、木造2階建て住宅が全焼した。外壁の損傷が少なく、外から火をつけた痕跡がないことなどから、1階の台所と居間付近から出火し、階段を通じて2階に火が回ったとみられる。居間には石油ファンヒーターがあったが、火元かどうかわからないという。
捜査関係者によると、階段付近で見つかった本間さんの遺体は損傷が激しく、ベランダからは孝憲君と孝龍君の遺体が見つかった。火の回りが早く、逃げ遅れた可能性がある。ほかに1階西側から1人、2階で2人の遺体が見つかった。いずれも目立った外傷はなかったという。