18日午前2時20分ごろ、仙台市太白区郡山1丁目の本間吉雄さん(72)方から出火、木造2階建て住宅約140平方メートルが全焼し、焼け跡から6人の遺体が見つかった。宮城県警によると、本間さん一家は6人暮らし。本間さんを含む全員と連絡が取れていないといい、遺体はこの6人とみて身元の確認を進めるとともに、死因を調べている。
仙台南署や仙台市消防局などによると、本間さんは70代の妻と40歳前後の娘2人、5歳と8歳とみられる孫の男児2人と住んでいた。周辺住民によると孫2人は兄弟で、近くの小学校と保育所に通っていた。
遺体は1階で2人、2階の室内とベランダでそれぞれ2人が見つかった。隣の2棟も焼けたが、けが人はいなかった。
火災発生直後、近所の住民から「住宅から火が出ている」「車が燃えている」などの119番通報が相次いだ。火は2階まで燃え上がり、消防車など17台が出て消火にあたり、約4時間後の午前6時すぎに鎮火した。警察と消防が実況見分をして、火事の原因などを調べている。
消火活動にあたった地元消防団員の男性(56)は「出火直後に到着すると、高さ20メートルくらいまで火柱が上がっていた。外壁は残っているが、中は全焼して、どこに何があったのかも分からないくらい焼けていた。出火してすぐに火が回ったようだ」と話した。
本間さん方では昨年8月、深夜に車や自転車などが焼ける不審火があった。
現場は仙台市南部のJR東北線長町駅から東へ約500メートルで、マンションや住宅が立ち並ぶ一帯。