性の定義について、トランプ米政権が「生まれた時の生物学的性別から変更できないようにする方向で調整している」と米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことについて、トランプ米大統領は22日、ホワイトハウスで記者団に「真剣に検討している」と認めた。トランプ氏は「現在、トランスジェンダーをめぐっていろいろと違ったことが起きている」と語った。
トランプ政権、性別変更不可を検討 行政的保護から逆行
ニューヨーク・タイムズ紙によると、トランプ政権は性別について、「出生前または出生時に識別される、変わることがない生物学的な形質に基づき、男性または女性の身体的な状態」と定義し、科学的な根拠をもって反論できない限り、変更できなくする考えだという。
この考えが米社会の諸制度に採用されれば、米国に推計で約140万人いるとみられるトランスジェンダーの人々が連邦政府から認知されなくなる恐れがある。LGBTQなど性的少数者や人権団体が猛反発するのは必至とみられる。
トランプ氏は22日、記者団から「あなたは性的少数者を保護すると約束したのではないのか」と聞かれると、「私がやっていることが分かるか。米国民の誰もを守っている。我が国を守っている」と訴えた。ただし、トランスジェンダーの人々への具体的な対応については語らなかった。
オバマ前政権は性別について、…