NECと韓国サムスン電子は24日、次世代の高速無線通信方式「5G」の基地局整備で協業すると発表した。巨額の費用がかかるアンテナや制御装置などの開発を分担する。携帯電話など無線通信の基地局では、世界的に中国の華為技術(ファーウェイ)、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアの「3強」がシェアを伸ばしており、協業して対抗する。
5Gは米国の一部で導入が始まり、日本でも2020年から本格化する見通し。NECは主にNTTドコモ向けの基地局を手がけてきたが、国内でも世界3強が攻勢を強めている。サムスンと協業して海外にも進出し、生き残りをめざす。NECとサムスンは5G用のアプリの共同開発にも乗り出す方針だ。