米国の著名投資家でトランプ大統領に批判的なジョージ・ソロス氏がニューヨーク州に所有する邸宅近くで22日、爆発物が見つかった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、捜査当局が処理をして取り除いたという。ソロス氏が在宅だったかはわかっていない。
ソロス氏は近年、慈善活動に力を入れ、民主主義や人権の促進にも力を注いできた。2016年の大統領選ではトランプ氏の対立候補だったクリントン氏を支援したことで知られ、「トランプ氏は独裁者になるかもしれない」などと発言したこともある。このため、トランプ氏や支持者から目の敵にされていた。
中米ホンジュラスを出発した数千人の移民キャラバンが米南部国境を目指して北上するなか、共和党下院議員が、移民らはソロス氏の団体から現金を受け取っていると示唆するツイートをしたほか、トランプ氏も「移民に大金が配られている」などと発言していた。(ニューヨーク=鵜飼啓)