2018年9月中間期の利益予想を大幅に下方修正したスバルの株価が24日、7%超急落し、年初来安値を更新した。終値は前日より227円(7・02%)安い3008円。品質関連費用の計上を主因として23日に業績見通しを引き下げ、新たな品質問題の公表を示唆したことを嫌気する売りが集中したとみられる。
取引開始直後に前日終値を210円下回る3025円をつけ、9月11日につけたこれまでの年初来安値(3047円)を下回った。その後も上値は重く、取引終了前に売り注文がふくらんで、終値が年初来安値となった。
スバルは23日、18年9月中間期の営業利益が当初予想を490億円下回る610億円になる見通しだと発表。昨秋から相次いだ一連の品質不正とは異なる品質問題に伴う費用を計上するためと説明しているが、新たな品質問題の具体的な内容は明らかにしていない。近く大規模なリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出る可能性もある。(高橋克典)