米国の爆発物郵送事件で逮捕された男は、トランプ大統領の熱心な支持者で、オバマ前大統領ら民主党有力者らへの憎悪や敵意をインターネット上で拡散していた。11月6日に迫る中間選挙で共和党の苦戦が伝えられるなか、捜査当局は、容疑者が不審物を送りつけた動機の解明を急ぐ方針だ。
米の爆発物送付、容疑者を逮捕 フロリダ州に住む男
ソロス氏宅近くに爆発物 トランプ氏に批判的な投資家
クリントン氏とオバマ氏宛て郵便に爆発物 配達前に回収
逮捕されたのはシーザー・セヨク容疑者(56)。当局が押収した容疑者の車両には、トランプ氏を支持するメッセージのほか、トランプ氏が2016年の大統領選で戦った元民主党候補のヒラリー・クリントン氏や、トランプ政権に批判的な映画を公開したマイケル・ムーア監督に、ライフルの照準を合わせたステッカーなどが貼られていた。
捜査当局が容疑者のものとみているツイッターのアカウント(事件後に凍結)には、トランプ氏の集会を撮影したとみられる写真が投稿されていた。米CNNは26日、2017年のトランプ氏の集会の映像に容疑者が映っていたと報道。それによると、男は不審物の送り先の一つになったCNNの視聴停止を呼びかけるプラカードを掲げていた。
このアカウントからの発信には…