ヨルダンの観光地の死海付近で25日、大雨の影響による鉄砲水が発生し、ロイター通信などによると、学校の遠足中の子どもら少なくとも20人が死亡した。観光地をバスでめぐっていた子ども37人と教員7人らが流されたといい、犠牲者の多くは14歳以下だったという。ほかにも負傷者や行方不明者がおり、死者は増える可能性がある。
世界で最も低い地域にあり、体が浮くことで知られる死海は観光客に人気だ。だが、乾燥した気候や深い渓谷の地形から、鉄砲水の影響を受けやすいという。
今回、学校の遠足で、悪天候から立ち入りが禁じられていた地域に立ち入った可能性があるという。ヨルダン当局は大規模な救助や捜索をし、死海の対岸のイスラエルもヘリコプターを派遣した。(イスタンブール=渡辺丘)